部下の“やらされ感”が変わるとき:リーダーに求められる「本気を引き出す視点」

育成と指導

「どうすればスタッフが本気になってくれるのか?」

介護リーダーであれば、一度はぶつかるこの壁。
指示は出している。伝えている。なのに、現場はどこか“他人事”の空気。

私もその空気感に悩まされていた一人です。
でも、ある視点を持つことで、スタッフが自ら“本気で動き出す”場面が増えてきました。

今回は、現場で実感した「本気を引き出すリーダーの視点」についてお話しします。


1. なぜスタッフは「やらされ感」に陥るのか?

  • 業務に目的を感じていない
  • 成果が“自分ごと”になっていない

人は「意味がわからないこと」には本気になれません。
スタッフにとって“やる理由”があいまいなままだと、どうしても「やらされている」感覚が生まれてしまいます。

また、成果が“誰かのため”ではなく、“自分ごと”として実感できていないと、モチベーションが続きません。


2. 本気が引き出される瞬間に共通するもの

  • “意味づけ”と“共感”
  • 小さな成果の積み重ね
  • 仲間からのフィードバック

現場で観察していて感じたのは、「自分の行動が誰かの役に立っている」と気づいた瞬間、スタッフの目の色が変わることです。

意味づけを丁寧に行い、共感を得られる環境づくりを意識することが、本気を引き出す土台になります。


3. リーダーにできる関わり方

  • 「問いかけ」の技術
  • 失敗をチャンスに変える視点
  • 信頼貯金の残高確認

指示よりも「問いかけ」が人を動かすと感じています。
「どう思う?」「なぜそうしたの?」といった問いかけが、スタッフの内面を刺激します。

また、失敗を否定するのではなく、「どうすれば次はうまくいく?」と視点を変えることで、前向きな姿勢を育むことができます。


4. 現場で実践した2つのアプローチ

  • 朝礼で共有する“意味”の時間
  • 感謝を記録する「リフレクションノート」

朝礼の数分間を使って、「今日の業務の意味」や「誰のためにやるのか」を共有するだけで、現場の雰囲気が変わりました。

また、終業後に“感謝したこと”を記録するリフレクションノートは、チーム内の信頼を深め、本気の連鎖を生みました。


5. まとめ:本気は“作らせる”ものではなく、“芽吹かせる”もの

本気は強制できるものではなく、「自ら湧き出る」もの。
リーダーができるのは、土を耕し、水を与え、芽が出るのを信じて待つことです。

その姿勢が、スタッフの心に届き、やがて“本気”という芽が育っていくのです。

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