1. はじめに
「部下から距離を置かれている気がする…」
「最近、スタッフの表情が硬いような…」
もし、そんなふうに感じたことがあるなら、それは“リーダーとしての立ち振る舞い”が影響しているかもしれません。
この記事では、リーダーとして 「権力に溺れない人間力」 とは何かを解説しながら、現場で信頼されるリーダーになるための第一歩を一緒に確認していきましょう。
2. 権力は「与えられた責任」であって「自分の力」ではない
リーダーになると、指示を出す・評価する・配置を決めるなど「権限」が増えます。
この時に忘れてはいけないのが、「その権限は、組織のために一時的に預かっているもの」だということ。
🔹 勘違いしてはいけないポイント:
- 権限 ≠ 自分が偉くなったわけではない
- 命令口調になると、距離が一気に生まれる
- 「肩書きで動かす人」は信頼されない
3. 権力に溺れると、何が起きるか?
以下のような行動は、スタッフの信頼を一気に失います:
- 「とりあえず俺の言う通りにしておけ」が口癖
- 飲み会で一方的な説教をする
- 小さなミスを過剰に叱責する
- 自分のルールを押し付ける
これらはすべて「立場を使ったコントロール」であり、やられる側からすると「モチベーションが削がれる」だけです。
4. 人間力あるリーダーの共通点
では逆に、「この人のもとで働きたい」と思われるリーダーには、どんな共通点があるのでしょうか?
✔️ 行動で信頼を積み上げる
✔️ 言葉遣いが丁寧
✔️ スタッフの意見に耳を傾ける
✔️ 間違っていたら素直に謝る
✔️ 自分のミスを人のせいにしない
彼らは「権限で動かす」のではなく、「信頼で動かす」ことができているのです。
5. ケアの現場で意識したいリーダーシップ
介護の現場では、単なる上下関係ではなく、人間関係の信頼性が特に問われます。
なぜなら、
- スタッフの感情が利用者に影響する
- チームワークが直接ケアの質に関わる
からです。
リーダーが「威圧的」であれば、その空気が利用者にも伝わってしまいます。
6. まとめ
権力に溺れない人間力とは、自分の立場に甘えず、「信頼される行動」を積み重ねられるかどうかです。
あなたがされて嫌だったことを、部下にしていませんか?
リーダーとしての第一歩は、「自分が何をされたいか?」を見つめ直すことから始まります。
次回予告
第2回:「怒りを制するリーダーの自己管理力」
感情をぶつけず、冷静に伝えるスキルとは?
コメント