スタッフの自主性を育てる!介護リーダーのためのコーチング活用術

育成と指導

かつては「根性論」や「気合い」で育成されるのが当たり前でした。
しかし、現代の介護現場では“考え、行動するスタッフ”が求められています。

そこで注目したいのが「コーチング」。

この記事では、スタッフが自主的に動けるようになるために、 介護リーダーが押さえておきたい「コーチングの考え方と使い方」を解説します。


コーチングとは?

コーチングとは、問いかけを通して“気づき”を促す関わり方です。

  • 指示や命令ではなく、「どう思う?」「なぜそう考えたの?」という質問で、
  • 相手が自分自身の答えを導き出す機会を作ります。

つまり、“自ら考える力”を育てるアプローチです。


ティーチングとの違い

ティーチング(教える)コーチング(引き出す)
知識・技術を伝える気づき・判断力を育てる
一方的な情報伝達双方向の対話
初学者への指導に適する基礎があるスタッフの育成に適する

コーチングが必要な“育成段階”

スタッフの成長には段階があります。

  1. ティーチング(基礎知識の習得)
  2. コーチング(気づき・判断力の促進)
  3. 任せる(自立と信頼)

コーチングは、**「ある程度の知識・技術が身についた段階」**で行うのが効果的です。

「まだ早い」と感じる場面では、無理にコーチングせず、 ティーチングに戻ることも必要です。


コーチングのメリット

  • 自分で考える力が育つ
  • 個性や価値観を活かせる
  • 判断力が身につく
  • リーダーも新たな視点を得られる

ときには、リーダー自身が思いつかないようなアイデアが出ることもあり、 学び合う関係が築けます。


コーチングの注意点・デメリット

  • 時間がかかる(対話の積み重ねが必要)
  • 相手の準備レベル(エビデンス)に左右される
  • すぐに成果が見えにくい

「まだ教えた方が早い」と感じても、育成の視点で“待つこと”もリーダーの仕事です。


ティーチング・コーチング・任せる

どれか一つに偏るのではなく、 **「段階を踏んでバランスよく使い分ける」**ことが人材育成の鍵です。

❌ ずっと教え続ける(=依存が育つ)
❌ 早すぎるコーチング(=混乱や放置感)

👉 状況と相手に応じて切り替える柔軟さが求められます。


コーチングの応用:家庭・子育てにも

実はコーチングは、仕事だけでなく子育てや人間関係にも応用できます。

私自身も、「人材育成=子育て」だと気づいたとき、 家族との関係性が大きく変わりました。


まとめ:コーチングは“育てて任せる”ための通過点

コーチングは、ティーチングの次にくる“育成の要”です。

スタッフの力を信じて問いかけ、 自分で答えを出し、成長する機会を提供することで、 「任せられるスタッフ」が育ちます。

その第一歩として、今日から「問いかけてみる」ことから始めてみましょう。

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