1. はじめに
- 上司には丁寧、部下にはぞんざい
- 外部の人にはニコニコ、チームには不機嫌
そんなリーダー、あなたの周りにもいませんか?(結構います)
あるいは、自分自身にもそんな一面があったりして――
態度を変えることで、リーダーは信頼を大きく損ないます。
今回は、リーダーにとって必要な「公平性」の本質と、
態度を変えずに信頼される“中立力”を磨く方法を解説していきます。
2. 態度の違いは“信頼残高”を削る
スタッフは、リーダーの表情や声のトーン、接し方の違いに敏感です。
「Aさんには優しいのに、私には冷たい…」
「Bさんの提案はすぐ通るのに、私のはスルー…」
こうした“見えない不公平”の蓄積が、
信頼残高をじわじわと削っていくのです。
3. 公平性とは「全員を平等に扱うこと」ではない(超重要)
誤解されやすいのですが、
公平性=“全員に同じように接すること”ではありません。
公平性とは:
- 一人ひとりの背景や立場に配慮し
- 誰に対しても「敬意」を持って接し
- 説明や判断の基準を明確に伝えること
「この人はちゃんと考えてくれている」という信頼が、公平性の土台になるのです。
わかりやすく言えば、「一人ひとり平等に”特別扱いする”こと」です。
4. 態度を変えないリーダーの習慣
✅ ① すべての人に「敬語」と「笑顔」
部下であれ後輩であれ、言葉づかいと表情は丁寧に。
挨拶・返事・感謝の言葉を忘れないことが信頼を築きます。
✅ ② 誰にも“えこひいき”を見せない
あるスタッフにだけ情報が早く届く、声をかける回数が違う、など
“特別扱い”が見えると現場は冷めていきます。
✅ ③ 判断の基準をオープンに
ルールを都度変える、気分で対応を変えるのはNG。
「なぜそうしたのか?」を説明できるようにしておくと安心されます。
5. 態度が変わるリーダーは、“信用できない人”に見える
人によって態度を変える人は、スタッフからこう見えています:
「この人、本音が見えない」
「強い相手には弱く、弱い相手には強い」
「きっと外では“いい人”ぶってるんだろうな」
残念ながらこの認知は、一度植えつけられると簡単には覆りません。
6. まとめ|態度を変えないことが、“信頼されるリーダー”の条件
リーダーは「公平である努力」をやめた瞬間から、
「信頼されない人」へ転落します。
信頼されるリーダーは、
- 誰に対しても敬意を忘れず
- 嫌なことも誠実に伝え
- 信頼関係をじわじわ育てる人です。
態度を変えないことは、人間力の表れ。
小さな言動の積み重ねが、あなたのチームを強くします。
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