「叱るのが苦手です…」
これは多くのリーダーが感じている悩みです。 介護現場でも、「相手を傷つけたくない」「関係が悪くなったらどうしよう」と、叱ることを避けがちです。
でも本当は、“叱る”こと自体が悪いわけではありません。 大切なのは、“どう伝えるか”。
今回は、スタッフが素直に受け止め、成長につながる「納得型の叱り方」を5つご紹介します。
1. 「責める」のではなく「伝える」
NG:「なんでこんなことしたの!」 OK:「このやり方だと〇〇さんが不安になっちゃうから、次はこうしてみよう」
叱るときこそ、「伝える意図」を明確にすることで、相手の受け取り方が変わります。
2. 「感情」で話さず「事実」で話す
NG:「もういい加減にしてよ!」 OK:「〇時の服薬が遅れると、次のケアに影響が出るから困るんだ」
感情でぶつけると、防衛反応が返ってきます。 事実をもとに伝えることで、冷静に対話ができます。
3. 「一対一」で話す場をつくる
叱る内容を、他の人がいる前で言うのはNG。
本人のためにも、信頼関係を守るためにも、 落ち着いた時間と場所を選んで話しましょう。
4. 「問いかけ」から入る
NG:「なんでできないの?」 OK:「どうしてそうなったか、教えてもらえる?」
問いかけは、相手の考えを引き出すきっかけになります。 一方的に伝えるのではなく、“対話”の中で伝える姿勢が大切です。
5. 最後は「期待」で終える
NG:「もう任せられないね」 OK:「次はきっとできると思うよ。期待してる」
叱るだけで終わると、“否定された”感覚だけが残ってしまいます。
最後に“信じている”メッセージを添えることで、 次に向かう力を引き出すことができます。
まとめ:「叱る」は“信頼の貯金”の使い方
叱ることは、リーダーとして避けては通れないスキルです。 でもそれは、「否定」ではなく「育成の一部」。
日々積み上げた信頼を土台にしてこそ、 叱った言葉は相手の成長の“栄養”になります。
勇気を出して、“伝える叱り方”を身につけていきましょう。
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