朝の空気がちょっと重たい。 「今日も一日が始まる…」そんな疲れた表情で始まる介護現場。
でも、ほんの3分、言葉を交わすだけで、 スタッフの表情がやわらぎ、現場が前向きになる朝礼があります。
それが「小さな幸せ朝礼」。
これは、私が実際に現場で行っていた取り組みで、 スタッフのモチベーションアップだけでなく、 お互いへの信頼感や“安心して働ける空気”をつくるのに大きく役立ちました。
今回はそのやり方と効果、そして導入のポイントをご紹介します。
1. 「小さな幸せ朝礼」とは?
1日1回、朝礼の時間に「昨日あった小さな幸せ」を1人ずつシェアする取り組みです。
✔️ 利用者さんとの何気ない会話
✔️ 同僚からのひと言
✔️ 帰り道の夕焼けがきれいだった
どんなに小さなことでもOK。 “前向きな感情”に意識を向けることで、 スタッフ自身の気持ちが整い、チーム内の雰囲気もやわらかくなります。
2. やってみて感じた3つの効果
(1)話すだけで表情がやわらぐ
話しながら笑顔になるスタッフが増え、 「聴く」空気ができることで、自然とコミュニケーションが活性化。
(2)お互いの“人柄”が見えてくる
普段あまり話さないスタッフの個性や感性に触れることで、 信頼や親しみが生まれるきっかけに。
(3)「今日はいい日になりそう」と思える
朝にポジティブな言葉を口にするだけで、 その日一日の意識が変わる実感があります。
3. 実践のコツと注意点
- “1人30秒〜1分”と時間を決めて気軽にできる形にする
- 「言いたくない人は聞くだけでもOK」にする(強制しない)
- リーダー自身が最初に話すと空気が作りやすい
- シェアされた内容に「いいね!」「それ嬉しいね」など、受け止めのリアクションを必ず返す
まとめ:幸せは“見つける力”で育つ
小さな幸せに目を向けられる人は、 日々の変化や人の想いにも気づけるようになります。
そして、そんな“気づける力”が、 スタッフ自身のモチベーションややりがいを引き出していくのです。
今日から3分、現場の空気を少しだけやさしくする「小さな幸せ朝礼」。 あなたのチームにも、ぜひ取り入れてみてください。
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