「スタッフとの距離が縮まらない…」 「報連相がうまく回らない…」
介護現場でよく聞くこの悩み、実は“リーダーの姿勢”が大きく影響しています。
かつて私自身も、 「報連相はスタッフからしてくるものだ」と思い込んでいた時期がありました。
その結果、報連相どころか雑談もなくなり、自ら孤独を招いてしまったのです。
そんな失敗を経てたどり着いたのが、 「リーダーから働きかける」ことが、信頼される関係性の第一歩だということ。
今回は、リーダーとスタッフの関係を変える、 2つのシンプルだけど重要な習慣をご紹介します。
1. リーダーから話しかける
「話しかけてほしい」と思う前に、自分から声をかけていますか?
✔️ おはよう、今日もよろしく! ✔️ 最近どう?疲れてない? ✔️ ありがとう、助かったよ!
これらの一言は、スタッフにとって「信頼してもらえている」「見てもらえている」感覚につながります。
特に、ミスや事故があったときこそ“話しかけやすい空気”を日頃から作っておくことが大切です。
「報連相を受ける側」にとって必要なのは、 “安心して話せる土壌”なのです。
2. スタッフの話を真剣に聴く
コミュニケーション上手な人=“話し上手”だと思われがちですが、 本当に大切なのは“聴き上手”であることです。
✔️ 相手の目を見て聴く ✔️ 相槌やうなずきで受け止める ✔️ 話をさえぎらない ✔️ 表情を柔らかく保つ
こうした姿勢は、「この人には話せる」「聴いてもらえる」という安心感を与えます。
また、スタッフの話に真剣に耳を傾け、それを受けて行動すれば、 承認欲求・帰属欲求も自然と満たされていきます。
コミュニケーションの土台づくりも忘れずに
どんなにスキルを身につけても、 その土台となる考え方が伴っていなければ、伝わるものも伝わりません。
● メラビアンの法則(7-38-55ルール)[解説はここ]
言葉・声のトーン・表情が一致しないと、誤解が生まれやすい。
● ドラッカーの4原則[解説はここ]
- 価値観を理解する
- 非言語を意識する
- 意味は相手が決める
- 相手の立場に立つ
これらを意識して、日々のやりとりに臨むことが、 コミュニケーション上手なリーダーへの近道になります。
まとめ:信頼関係は、リーダーの「小さな習慣」から始まる
コミュニケーションが上手くいくかどうかは、 テクニックではなく“普段の関わり方”にかかっています。
まずは、「話しかける」「聴く」という2つの習慣を大切にしましょう。
それだけで、リーダーとスタッフの距離は縮まり、 チーム全体の空気が変わっていきます。
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