1. はじめに
全5話にわたってお届けしてきた【成長力シリーズ】も、いよいよ最終回です。
今回は、「成長し続ける介護者」になるために、
どんなことを意識すればよいのか?
ケア壱と一緒に、最後までじっくり考えていきましょう。
2. 介護の現場に、完成形はない
「この声かけが正解!」
「この対応さえしておけば大丈夫!」
残念ながら、そんな“完全マニュアル”は存在しません。
むしろ、状況も人も常に変化するからこそ、対応も変わっていく。
だから必要なのは、完璧さではなく「変わり続ける力」。
それが「成長力」です。
成長力とは、「知識」や「技術」ではなく、
“育てていける姿勢”そのもの。
3. 成長力を育てる3つのステップ
🔹 ステップ①:学んだら、やってみる
本やセミナー、YouTubeやSNSで得たこと。
「へえ〜」で終わらせず、現場で1回、試してみる。
うまくいかなくても大丈夫。
失敗の中にこそ、深い気づきがあります。
🔹 ステップ②:やったことを、振り返る
- 「なぜ、あの利用者さんはあんな反応をしたんだろう?」
- 「今日の声かけ、なんでうまくいったんだろう?」
振り返るクセがあるだけで、成長スピードは大きく変わります。
🔹 ステップ③:振り返りを習慣にする
これは心理学でいう「内省(リフレクション)」です。
たとえば:
- 日記やメモに感情や気づきを残す
- 同僚と対話する時間をもつ
- モヤっとしたことを言語化してみる
そんな小さな習慣が、“成長し続けられる人”をつくります。
4. 成長マインドセットのすすめ
心理学者キャロル・ドゥエックの提唱する
**「グロース・マインドセット(成長型思考)」**によると、
「自分はまだまだ伸びる」と思える人ほど、実際に成長しやすい。
介護現場でもまさにこの考え方が重要です。
- 「まだできない」じゃない。
- **「これからできるようになる」**と考えられる人が強い。
5. 「技術」よりも伝わるのは、「あり方」
利用者さんやご家族は、介護者の「空気」を敏感に感じ取ります。
- 焦ってるか、落ち着いてるか
- 本気で向き合ってるか、形だけか
- 誇りを持ってるか、義務感だけか
その“にじみ出るもの”こそが、介護の質を決める大事な要素です。
6. ケア壱から、あなたへ
僕も最初からうまくいったわけじゃありません。
失敗して、落ち込んで、でもまた挑戦して…
その繰り返しの中に、“自分だけの介護”が育っていきました。
だからこそ、声をかけたい。
「ガッカリした日も、前に進めた日は、
どっちもあなたの成長の一部です」
7. 最後に
【成長力シリーズ】を最後まで読んでくださったあなたへ、
心から、ありがとうございます。
このシリーズが、
あなたの中にある「もっと良くなりたい」という気持ちに
そっと火を灯せたなら、それがケア壱のいちばんの喜びです。
🔄 ここまでの成長力シリーズ
📘 第1話:「知ってるのに、できない」ってどういうこと?
📘 第2話:「やっている」けど「わかっていない」介護の落とし穴
📘 第3話:「わかっている」から「できている」に変わる瞬間
📘 第4話:「できている」ってどういう状態?
📚 成長力シリーズまとめページ
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