— 損な役回りを“選ぶ”か“押し付けられる”かで、信頼の質は変わる —
1. はじめに
介護現場でリーダーをやっていると、こんなセリフを言われた経験、ありませんか?
「はいはい、また“リーダーだから”ね。」
頑張っても報われない。むしろ、何かと責任を押し付けられる。
そんな空気に、ふと心が沈んだことがある人は多いはずです。
2. “あるある”な瞬間たち
- 面倒なシフト調整をしても「リーダーだから当然でしょ?」と返される
- トラブル発生時に「ほら、リーダー出番だよ」と笑われる
- 何気ない一言が“リーダーだから気をつけて”とだけ注意される
がんばるほどに、孤独感と理不尽さを感じてしまうのが、リーダーの宿命…?
3. ケア壱のリアルな声
自分自身も、リーダーだからと我慢してしまってた。
自主的に損な役割を引き受けるのは、信頼を作るために必要だと思ってた。
でも、押し付けられるのは違う。その境界線がすごく難しかった。
この言葉に、あなたも共感する部分があるのではないでしょうか。
4. なぜ“損な役割”が押し寄せるのか?
介護現場では、“役割”があいまいになりがちです。
- 感情の受け皿としてリーダーが選ばれやすい
- 現場の構造的な「空白」をリーダーが埋めてしまう
- リーダー自身も「頼られたい」「嫌われたくない」から引き受けてしまう
こうして、“我慢が美徳”のような流れが自然とできあがってしまうのです。
5. 対応のヒント:「信頼」と「我慢」のバランスを取る3つの視点
① “引き受ける”と“押し付けられる”を自覚する
「自分がやる」と決めたのか?
「やらされている」と感じているのか?
その違いを、まず自分の中で言語化しましょう。
② やるけど、理由も共有する
「今回は自分がやるけど、今後は皆で対応できるようにしたい」
「リーダーとして動くけど、こういう背景があるんだ」
そんな一言が、周囲の理解を生み、偏りを防ぎます。
③ あえて“断る”ことも育成
「これは私でなくてもできると思う」
「〇〇さんに任せてみては?」
断ることは逃げではなく、メンバーを育てる“提案”でもあります。
6. まとめ:「全部抱える」ことがリーダーではない
リーダー=泥をかぶる人、ではありません。
自ら“信頼される選択”をしながら、必要なときに線を引く。
そうすることで、周囲も「支えたい」と思える関係性が生まれていきます。
✏️ 編集後記
「リーダーだから」で自分にブレーキをかけすぎていませんか?
“がんばる”ことと“耐える”ことは、似ているようで違います。
あなた自身の心の余白を守ることも、立派なリーダーの仕事です。
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