— 不公平感が生まれたときの“透明な対応力” —
1. はじめに
「最近、○○さんばっかり優遇されてません?」
「なんで□□さんだけ、あんなに甘いんですか?」
…こういう声、リーダーをやってると耳にしたことありませんか?
2. 現場では“あるある”です
ケア壱の現場でも、何度もこんな空気に出会いました。
シフトの融通、役割の割り振り、声かけの頻度…。
「え、そんなつもりはないけど…」って場面でも、
受け取る側には“特別扱い”に見えることがある。
そしてそれは、何気ない一言や対応の“積み重ね”で生まれます。
3. なぜ“不公平感”が生まれるのか?
- 比較する相手が“いつも同じ”
- 背景や理由が共有されていない
- 過去の積み残し(「あのときも…」)が蓄積している
特に、職場で「がんばっているのに報われていない」と感じている人ほど、
“他人の得”が自分の“損”に見えやすいんです。
4. リーダーの対応が、チームの空気を変える
「別に優遇してるわけじゃないから、気にしないで」
そんな返しでは、火に油を注ぎかねません。🔥🔥🔥
不満の火種を放っておくと…
- チームの信頼関係が崩れる
- 嫉妬や不信で空気が悪くなる
- “言ったもん勝ち”の文化になる
だからこそ、対応には“透明さ”と“誠実さ”が必要です。
5. ケア壱の対応実例
「○○さんにばかり優しくしてません?」と言われたことがある。
たしかに、ちょっと多めにフォローしていた自覚はあった。
でも、それは“体調面の不安”や“家庭の事情”を知っていたから。
そこでこう答えました。
「あの人にはちょっと今、しんどい事情があるんだ。
ただ、チーム全体のこともちゃんと考えてるから、何か気になることがあったら教えて」
背景をふわっと共有しつつ、「あなたの声も大切にしてるよ」と伝える。(承認欲求)
それが、空気を悪くしないコツだと思っています。
6. 不公平感を和らげる3つのヒント
① 背景を“ざっくり”でも共有する
「特別扱い」ではなく「その人の事情を加味した対応」であることを伝える。
② 「あなたの不満」もきちんと受け止める
「気になったんだね」と一度“感情の存在”を受け止めるだけで、納得度は上がる。
③ 信頼貯金は“日頃の積み重ね”
説明が通じるかどうかは、日常的な関係性で決まる。
だから、普段から“小さな信頼”を積み上げておくことが最大の予防策。
7. まとめ:優遇ではなく、配慮であることを伝えよう
人は、見えないものを「自分の物差し」で測ろうとします。
でも、リーダーの仕事は“同じ対応”をすることではなく、
“それぞれに合った支え方”をすること。
そのためには、説明する力=透明な対応力が欠かせません。
✏️ 編集後記
誰かを守ることで、誰かに誤解される。
そんな場面もあるけど、リーダーは“全員の味方”でいようとしなくていい。
大切なのは、「誰かのために動いた理由」を伝えられること。
それが、信頼をつなぐ一歩になるとケア壱は信じてます。
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