🧠 はじめに
「それって、何か特別なスキルですか?」
そう聞かれることがある。
でも実は僕にとって、“深掘り”は無意識にやってる“標準装備”。
ただ、ある日気づいた。
「他の人はこれを、意識して“分析しよう”としないとできないんだ…」と。
🧩 1. 僕の脳は「会話の裏で、8つの問いを同時に回している」
それが、思考の8要素。
自分では無自覚だったけれど、対話の中で常に裏で回していた。
🔄 ケア壱の脳内で動いている“思考の8要素”
- 出来事は何か?(何が起きているのか)
- その行動の背景にある思いは?(なぜそれをするのか)
- 本人にとって何が脅威になっている?
- 安心できている要素はあるか?
- どこで困っていて、どこに葛藤がある?
- その人らしさは、どこに見える?
- 周囲は何を見落としている?
- 未来に向けて、どこに希望があり得るか?
これらを、同時並行でくるくると回しながら聞いている。
だから、「ただの会話」が、「深い仮説」に変わっていく。
🧠 2. この処理は、僕にとって“オートモード”
意識して回してるわけじゃない。
感覚としては、「自然に思い浮かぶ」「勝手に気になる」「つい照合してしまう」。
他の人には「洞察が深い」と言われるけど、
僕にとっては「ただ頭に浮かんでしまうこと」。
🌀 3. これを文章化・図解化しようとすると…
…とたんに時間がかかる(笑)
脳内では一瞬で処理していることも、
言語化しようとすると、重たい。
情報収集を紙でやろうとすると、メモに集中してしまい、思考が制限されてしまう。
「書くより浮かべたい」──それが推理脳あるある。
⚠️ 4. だからといって、誰でもできるわけじゃない
自分では「普通に話してるだけ」と思っていた。
でも実は、これって“異常に高性能な処理”だったのかもしれない。
だから、「思考の8要素」が浮かばない人がいても責めちゃいけない。
その人が“悪い”んじゃなくて、
僕が“マルチコアの脳”を使っているだけなんだ。
✅ 最後に
「思考の展開」は、スキルでもあるけれど、
僕にとっては“無意識の思考構造”だった。
推理脳というギアで、
違和感を手がかりに、その人の内面を組み立てていく。
それが、
僕が認知症ケアを好きな理由のひとつかもしれない。
📎 まとめ
- 「思考の8要素」は、実は無意識に回していた
- それが“仮説の精度”と“ケアの深度”に繋がっていた
- 書くより浮かべる、分析より感じる──推理脳ならではの処理形式
- できない人を責めない。脳の仕様が違うだけ
次は、
#06『仮説が当たりすぎると、周囲が追いつかない問題』へ──🧠🚨
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