🕵️‍♂️ 名探偵ケア壱シリーズ #05『「思考の8要素」を脳内で回している正体』

名探偵ケア壱シリーズ

🧠 はじめに

「それって、何か特別なスキルですか?」

そう聞かれることがある。
でも実は僕にとって、“深掘り”は無意識にやってる“標準装備”。

ただ、ある日気づいた。
「他の人はこれを、意識して“分析しよう”としないとできないんだ…」と。


🧩 1. 僕の脳は「会話の裏で、8つの問いを同時に回している」

それが、思考の8要素
自分では無自覚だったけれど、対話の中で常に裏で回していた。


🔄 ケア壱の脳内で動いている“思考の8要素”

  • 出来事は何か?(何が起きているのか)
  • その行動の背景にある思いは?(なぜそれをするのか)
  • 本人にとって何が脅威になっている?
  • 安心できている要素はあるか?
  • どこで困っていて、どこに葛藤がある?
  • その人らしさは、どこに見える?
  • 周囲は何を見落としている?
  • 未来に向けて、どこに希望があり得るか?

これらを、同時並行でくるくると回しながら聞いている。
だから、「ただの会話」が、「深い仮説」に変わっていく。


🧠 2. この処理は、僕にとって“オートモード”

意識して回してるわけじゃない。
感覚としては、「自然に思い浮かぶ」「勝手に気になる」「つい照合してしまう」。

他の人には「洞察が深い」と言われるけど、
僕にとっては「ただ頭に浮かんでしまうこと」。


🌀 3. これを文章化・図解化しようとすると…

…とたんに時間がかかる(笑)
脳内では一瞬で処理していることも、
言語化しようとすると、重たい。

情報収集を紙でやろうとすると、メモに集中してしまい、思考が制限されてしまう。
「書くより浮かべたい」──それが推理脳あるある。


⚠️ 4. だからといって、誰でもできるわけじゃない

自分では「普通に話してるだけ」と思っていた。
でも実は、これって“異常に高性能な処理”だったのかもしれない。

だから、「思考の8要素」が浮かばない人がいても責めちゃいけない。
その人が“悪い”んじゃなくて、
僕が“マルチコアの脳”を使っているだけなんだ。


✅ 最後に

「思考の展開」は、スキルでもあるけれど、
僕にとっては“無意識の思考構造”だった。

推理脳というギアで、
違和感を手がかりに、その人の内面を組み立てていく。

それが、
僕が認知症ケアを好きな理由のひとつかもしれない。


📎 まとめ

  • 「思考の8要素」は、実は無意識に回していた
  • それが“仮説の精度”と“ケアの深度”に繋がっていた
  • 書くより浮かべる、分析より感じる──推理脳ならではの処理形式
  • できない人を責めない。脳の仕様が違うだけ

次は、
#06『仮説が当たりすぎると、周囲が追いつかない問題』へ──🧠🚨

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