「リーダーは嫌われる勇気を持て」
これは一見、正しいアドバイスに思えるかもしれません。
でも、本当の意味を履き違えると、リーダーとして大きな落とし穴に落ちてしまうことになります。
本記事では、「嫌われる勇気」の勘違いを正し、 嫌われる覚悟よりも“信頼”の積み重ねが重要である理由をお伝えします。
「嫌われる勇気」の勘違いとは?
言いにくいことを伝えたり、厳しい指摘をしたりするには、勇気が必要です。
だからこそ、「嫌われる勇気を持て」という言葉は心強い一言として使われがちです。
ですが、「嫌われてもいい」と開き直って本当に嫌われてしまうのは、本末転倒です。
嫌われても仕方ないという覚悟は大事ですが、 それは相手の成長を願い、信頼関係を築いた上でのこと。
信頼を積み重ねずに正論をぶつけても、ただの“嫌な人”で終わります。
結論:リーダーは嫌われるな!
冒頭から明言します。嫌われることは、リーダーにとってデメリットしかありません。
その理由を順に見ていきましょう。
返報性の原理に反する
人は「してもらったことを返したくなる」心理があります。
これが“返報性の原理”。
- 優しくされたら優しく返したくなる
- 嫌なことをされたら仕返ししたくなる
つまり、リーダーが嫌われるような態度をとれば、スタッフもリーダーに対して冷たくなるのです。
信頼も、協力も、良好な関係も、ここでは生まれません。
リーダーに必要なのは「信頼」
好かれようと無理をする必要はありません。
でも、信頼は絶対に必要です。
信頼を得るためには:
- 一貫性がある態度
- 誠実な対応
- スタッフを思いやる姿勢
これらが見られています。
リーダーが思っている10倍、スタッフはあなたを見ています。
だからこそ、日々の立ち居振る舞いが大切なのです。
信頼があるからこそ「叱れる」
信頼関係があれば、
- 注意しても素直に受け取ってもらえる
- 指摘が「敵意」ではなく「関心」として届く
逆に信頼がないと:
- 「うるさい」「何様?」と反発される
- 指導が逆効果になる
だから、叱るために、まず信頼を積み上げるのです。
日々の信頼貯金が未来を決める
スタッフとの関係性は、“ある日突然決まるもの”ではありません。
- 普段から寄り添う姿勢があるか
- 正しいことを言うだけでなく、タイミングや伝え方を考えているか
- 感謝や労いをきちんと表現しているか
これらの積み重ねが、「叱るときの受け止め方」を左右します。
まとめ:嫌われるより、信頼を得よ
リーダーには、厳しいことを言う場面も避けられません。
だからこそ、「嫌われる覚悟」は必要かもしれません。
しかし、“信頼があってこそ”の覚悟でなければ、ただの誤解と距離を生む行動になってしまうのです。
✅ 好かれようと媚びる必要はない
✅ でも嫌われてもいいと開き直ってはいけない
✅ 信頼される存在になることが、すべての土台になる
「叱れるリーダー」になりたいなら、 信頼の積み重ね+伝える勇気=真のリーダーシップ
これをぜひ、あなたの現場で実践してみてください。
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