🦌「また気づいちゃいました…」

ユウキ
「あれ、〇〇さん、なんかいつもと違うような…?」
気づいてしまうんです、なんとなく。でも言うと、また自分の仕事が増える気がして……。
🐻ケア壱登場:「おやおや、それは立派な“才能”だよ」

ケア壱
こんにちは、ケア壱だよ。
介護現場で「なんか変だな…」って気づく瞬間、あるでしょ?
でもそれ、ただの偶然じゃない。
それは“人間力”という才能なんだよ。
🦌「でも、損してる気もするんです…」

ユウキ
「また気づいたの? じゃあお願いね!」
そんなふうに頼られると、ちょっとモヤッとします。自分だけが背負ってる気がして…。
🐻ケア壱解説:「気づく人こそ、現場のキーパーソンなんだ」

ケア壱
そのモヤモヤ、よくわかるよ。
でもね、気づく人は“現場の安全”を守るカギなんだ。
たとえば──
- 利用者さんの小さな変化 → 転倒・誤薬・急変の予防に
- 違和感を共有 → チームで早期対応が可能に
- 医療・看護との連携もスムーズに
これって、もうリスクマネジメントそのものだよね。
🦌「なるほど…“気づき”って、そんなに大事なんですね」

ユウキ
でも、僕の気づきって“なんとなく”が多くて…。
そんな曖昧な感覚、信じていいんですか?
🐻ケア壱解説:「“気づき力”は、実はスキルの集合体なんだよ」

ケア壱
そう、その“なんとなく”の正体は、ちゃんと説明できるスキルなんだ。
気づき力の構成要素
- 感知力:ささいな変化を察知する力(表情、動作、声のトーンなど)
- 推察力:「なぜそうなるのか?」背景を読み取る力
- 予測力:「このままだとどうなるか?」を先読みする力
- 行動力:気づきを行動に移す力

ケア壱
これらが組み合わさって、あなたの“気づき力”が生まれてるんだ。
🦌「じゃあ…それ、伸ばせるんですか?」

ユウキ
感覚的なものって、練習できるんでしょうか?

ケア壱
うん、ちゃんとトレーニングできるよ
💡 気づき力を伸ばす3つのヒント
- 記録する
なにが引っかかったのか?どう感じたのか?を書き出してみよう。 - 言葉にする
「〇〇さん、今日は笑顔がちょっと少なかったような…」など、
モヤッとした感覚をあえて言葉にしてみる。 - 他者の感覚を聞く
「私だけかな?どう思います?」と他のスタッフにも聞いてみる。
すると、自分の気づきにも幅と深みが出てくるんだ。
🦌「でも…やっぱり自信がなくて。間違ってたらどうしようって」

ユウキ
言ったあとで「気のせいだったね」ってなるのが怖くて…。
🐻ケア壱の応援:「その一歩が、誰かを救ってるんだよ」

ケア壱
間違っててもいいんだよ。
思い過ごしなら笑って済ませればいい。でも、気づかずにいたら…?
- 倒れる前に異変に気づいた
- 家族の異変にそっと声をかけられた
- 同僚の疲れに気づき、休憩を勧められた
全部、あなたの“気づき”から始まってるんだ。
🐻ケア壱の名言

ケア壱
「気づかない人ってね、人に興味がない人なんだよ。」
あなたの“気づく力”は、人に寄り添う心のあらわれ。
それは何よりも尊く、かけがえのない才能なんだ。
🦌「そうか…僕の気づき、信じてみます」

ユウキ
なんとなくの違和感。これからは勇気を出して、チームに伝えてみます。
それが誰かを守る力になるかもしれないから。
🎁 最後に:あなたの“気づき”を、どうか誇りに思ってください
そして、周りで同じように悩む人がいたら、そっと伝えてあげて。
「それ、すごい才能だよ」
🔄 次回予告
📘 第2話
👉『気づきの感覚をどう育てるか?〜新人教育に活かす方法〜』
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